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まるごと∞まんまるスマイル

丸山くんメインながら、全メンバーこよなく愛でるブログ。惚れたもんだから仕方な〜い。

【Black of night】美しさの理由

シングル-NOROSHI 安田章大

さて本日はシングルNOROSHIのカップリングの中でも大きな目玉と言える、Black of nightについて。

ちなみにその後、関ジャムでBlack of nightが披露されたときの話はこちら。

第一印象

実はこの曲、今まで何回も感想を書こうとして挫折してきました。下書きの残骸が、屍のごとく2つ3つ転がってる(笑)。

なんでかというと…しんどかったんです。

悩ませてくれるぜヤスくん。

というわけで、前回の感想では必要以上にキャーキャー言っていた私ですが、今回はあまりそういう感じじゃありません。

最初は普通にかっこいいと思ったんですよ。

クールでスタイリッシュ。ああ、明るいとか元気とか、一般的な関ジャニ∞らしさとの真逆を正面からやりたかったんだね、と漠然ととらえて、聞けば聞くほど好きになった。

しかもね、何よりMVがいい。

で、そのMVのよさを考えてるうちにどんどんドツボにハマっていったのでした。

美しいMV

記憶が定かじゃないのですが、シングルがうちに届いた日、私は音源より先にMVでBlack of nightを聞いた気がします。

聞いた、のではなく、見た、が正しいか。

第一印象は、とにかく美しかった

震え上がる美しさ。だけど胸をしぼられるような切なさも伝わってきて、どこか身体感覚に訴えてくるたまらない魅力を感じた。

その印象は、今もMVを見るたびさらに強くなります。

見るたびに切なくて、悲しくて、清らかで、その美しさに引き込まれる。

しかもメイキングを見るとその気持ちは7割増しです。卑怯だわ〜。

白シャツの効果

まずね、白シャツってあざとくないですか?!

よけいな要素を極限までそぎ落とした白シャツ白Tは、ボウズ頭と同じくらい素材のよさしか引き出さないんですよ!

しかもね、パリッとアイロンの効いた、皺一つない白シャツなんて、清潔感のかたまりみたいなもんです。一点の染みをも許さない、無垢と高潔の象徴

しかもそれだけじゃないんですよ。

なんでみんな萌え袖。

つまりみんな自分の体よりやや大きめサイズを着てるんですよね。上のボタンをはずし、裾を出した無造作な着こなしで。(でもやっぱり横山くんだけボタンいちばん上までカッチリだった。鎖骨のあたりに何か秘密の装置でも埋め込まれているのかしら笑)

だから、実際の体の細さが際だって、頼りなげに、幼げに見えるというか。無力さといってもいいかな。(丸ちゃんはそんなに細くないけどね笑)

それ込みで白シャツ着せた人ブラボーですよ。

でも白シャツ効果はそれだけでは終わらない。

穢れの表現

まさかの汚し。

染み一つないまっさらな白シャツがよどんだ色に汚されて、さらにはその肌までも浸食される。

そしてそれを眺めることしかできない悲しげな表情。

全編にわたって表情は暗いんですよね。追いつめられたような、苦しげな、しんどい表情をしている。

(その影響か、メイキングの丸ちゃんも実に神妙な顔。対照的に錦戸くんはキラキラ笑顔が眩しい。あ、でもヤスくんが冷たい無表情で一瞥して去っていくところも別の意味でたまんない)

で、この汚しももちろん象徴だろうと。

表面的なものではなく、内面が何ものかに浸食されていること、そしてそれに抗うこともできずにいること。

抗えないとなると、そこには罪の匂いがしますよね。贖罪を甘んじて受け入れる罪人のような。

つ、つらい!

にしても、こういう身体が蝕まれる表現は、生理的に受け付けない人もいるんじゃないでしょうか。

私もおぞましく感じてしまう方なんですが、同時に変な感動もあって。

汚される美しさというか…。汚されることでその純粋さが際だつというか…。

どろりとした黒い液体で汚される花の映像も差し込まれますが、それも同じく痛ましい色気を感じさせるんですよね。

そう、色気。ゾクゾクしてしまう。

はい、今ちょっと変態ぽい気持ちです!(笑)

でもそういう倒錯的な魅力、ありません?

浸食する色合いが、原色ではなくくすんだスモーキーな色合いであることも大きい。

MV、そしてメイキングの全編にわたる、青ざめた、紫がかった色合いがとても幻想的なんです。これも大きく世界観を作っています。

そして、この色合いを通して映る彼らには生気が感じられないのです。

囚われ人

メンバーが透明なショーケースに閉じ込められるシーン。

これも私のフェチ心をくすぐります(笑)。

お人形なんですよね。大事に大事にされるのだけれど、自分の足で外界を歩き、自分の意志で生きることを許されない。

しかも実際、中から外は見えないんですってよ!大倉くんが言ってた!(メイキング)

冒頭のダンスシーンでも、画面の奥に水の入ったアクリルケースが並べてあるんですね。水槽、といってもいいのかな。

だからこれも大事なモチーフのはず。

閉塞感の象徴です。

息づかいと身体感覚

そして、印象的な要素としてはずせないのが、繰り返し差し込まれる吐息、鼓動の音。

全体的に幻想的、非現実的な世界観なのに、そこだけ生々しいんです。これも大事な要素。

そして白シャツを着たメンバーが苦しげに胸元をつかむ場面。ドクン、ドクンという鼓動の音。

彼ら自身は、自分が生きていることを痛切に感じているんです。生きている証の胸の痛みを、痛烈に感じている。息をのむ緊張感。

表情は暗い。硬い。そして肌には生気がない。

もはや生きながら死んでいるんです。

お、重い…!!ごめんなさいねほんと!!

救いはあるのか

印象的な効果音は、鼓動や吐息のほかにもう一つ。

ガラスが割れる音。

これはMVで、視覚的にもわかりやすく、ガラスが割れる映像として表現されています。

ヤスくんがこぶしで割り、自分たちのこぶしでも割り、そして最後に背後の上方で割れる。

彼らを閉じ込めていた壁がついに破られ、そこから明るい光が射し込む。

これは希望と救いの表現として見ていいと思うんですが…。

なんであなたたち下向いてるのー!!

もうこれが気になって気になって仕方ないんです。

せっかく壁が崩壊して、光が見えた、救いが感じられる場面のはずなのに、当の本人たちにやる気がない!!全然嬉しそうじゃない!!

おっかねえ…これが「暗闇のラビリンス」…。

そしてこの状況はすでにMV冒頭で暗示されているという無限ループ…。

助けて!!救いがない!!

考えれば考えるほど切ない。つらい。

これが、私がなかなか感想をまとめられなかった最大の理由です。

これ、先に踏み込むとますますしんどくない?やめといた方よくない?っていう防衛本能が働いた。

楽曲を読む

しかし、めげずにここで改めて歌詞を読んでみる。

賢明なエイター諸氏は当然お気づきでしょうが、「ai」の音で繰り返し韻が踏まれています。

「night」「物語」「世界」「出られない」「引きもどせない」「いらない」「やまない」「止まらない」などなど。

パノラマのシークレットトラックであれだけ押韻の解説をしていたヤスくんですもんね。

しかも、耳に残るのは「a」の方が強いので、開放的な聞こえ方になります。

ところが歌詞自体はというと、まあ解釈は人それぞれでいいと思うんですが。

たとえば、過去の恋に縛られて未来に進めずにもがく男の物語とか。

たとえば、禁断の恋に身を焦がす哀れな青年の物語とか。

たとえば、夢に向かって生きてきたのに、いつのまにか夢を見失い、生き方すら見失った人間の物語、とか。

つまり、どうがんばっても暗い。救いがない。閉塞感しかないんですよ。(まだ言う笑)

それなのに、押韻の効果もあり、第一印象で残るのが暗さだけじゃないのがすごいんです。

まず、美しい、が残る。

美しさの理由

メロディライン

その理由の一つとして、まず旋律の美しさがあります。

細かく上がり下がりして、のぼりつめたかと思うとぽろぽろこぼれ落ちてくる光の粒のような、ヤスくん独特の複雑で繊細なメロディライン。

大倉くんの「雨の中で泣いてる君はまるで少女だ」のあたりの字余り感もいかにもですよね。

そして硬質で透明感のあるピアノの音色が、ガラスの割れる音とマッチしてとても効果的。

ハーモニー

そして声の重なりが美しい。1番も2番も、最初はつぶやくようなソロパートで始まりますが、その後はずっと複数の声がハーモニーを奏でます。

私が好きなのは、2番でヤスくん錦戸くんが出てくるところ。大倉くんの声だけがクリアに残る、「まるで少女だ」のあとに、静かに進み出てくる二人のハスキーな声の重なりにゾクゾクする。大倉くんの声と2人の声質が対照的だからこそ際立つんですよね。

そしてすごいのはヤスくんの超高音コーラス。女性かと思いきやヤスくん。なんちゅう高い声出せるんだヤスくん。しかもシメがすごい。「んーあっ」のとこね。これはグループにとってもすごい武器だよなあ。

そしてこういった曲自体の持っている魅力が、MVの映像で倍増されるんだから最強です。

MVによる相乗効果

ダンス

ノリ重視よりは、表現重視。ダンスという言葉よりも、身体表現、といった言葉がふさわしいような箇所があちこちに見られます。

しかも絶え間なく激しく動き続けるのではなく、緩急が効いている。

最初に起きあがるところや、何かを押しのけるようなしぐさなど、体のしなりやバネが印象づけられる動き。

さらに贔屓目を承知で言うと、彼らの身体能力の高さがその生々しさを引き出すことにつながっているのかもしれない。

映像

そして、前半でさんざん言いましたけど、MVで無垢と穢れの対比が語っているのは、間違いなく退廃美です。滅びゆく美しさ。うわー、私の大好物(笑)

歌詞の世界はどう考えても悲しい、苦しい、切ない、出口が見えない。

だけど清らかで美しい。

このBlack of night、曲とMVの相乗効果によって、美しき絶望、とでもいうべき仕上がりになっていると思うんです。って言い過ぎかな?(笑)

解釈

で、私が考えた、曲の意味なんですが。

これねー、アイドルとしてのエイト自身を歌っているんじゃないかなと思っちゃった時点で、かなり私にはしんどかったんですよね…。MVを見るとすごくそんな感じじゃないですか。

しかもすばるくんはシークレットトラックで「今の関ジャニ∞」とかいうし…。このしんどい感じが今のエイトなの?って思うとどうにも…。(すばるくんの言葉はちゃんと聞くとヤスくんのプロデュース目線だったことがわかります)

でも、ヤスくんが東京公演最終日のMCで言ったそうです。

「まさか2年半前に作った曲が、こんな形でアウトプットできるとは」(ニュアンス)

2年半前!!

なーんだ、全然じゃないじゃーん!!

すっごくホッとしました。

だからといって、まったく彼の心象風景が投影されてないわけはないだろうけど。それに、過去のものをまったく手を入れずに出してるわけもないと思うけど。

でも過剰に心を痛める必要はなさそうだな、と。

まぁ、仮に彼ら自身のことだとしても、ごく一部分をクローズアップしただけの話で、実際のとこ彼らがショーケースにおりこうさんに収まってるはずはないですよね。むしろアイドルのショーケースなんか自力で突き破っちゃうくらいのパワーがあるから、エイトレンジャーとかジャニーズメドレーとか試行錯誤で今日に至るわけで(笑)

そもそも、タイトルのBlack of night。Black of the night ではないんですよね。そっちの方がありがちな気がするけれど。

もしBlack of the nightだったら「その夜の暗闇」という、ある人のある夜、あるストーリーの一場面になるけど、これはあくまでBlack of night。

だから、夜の暗闇=人間の欲望や衝動、という意味で、普遍的な人間のありさまを描こうとしたのかもしれません。単純に音数の問題でこうなった可能性もあるけど(笑)

それとももっと大きな視点で、欲望や執着から逃げ出せない人間の悲しき性、とかなのかな。ヤスくんの目線はもはやブッダ的高みにいるのかな。いそう。

ジャケットと紅白

ところで、かつてさんざ物議を醸したらしいNOROSHIのジャケットですけどね。

ふたを開けてみたらこれは完全にBlack of night仕様。色合いとか、背後で揺らめく煙?オーラ?的なものとか。

つまり、NOROSHIはれっきとした表シングルだけど、なぜかジャケットはBlack of nightの世界観というズレがあったんですね。(それとも背中のユラユラはまさかのろしの煙だったりする?!)

でも逆を言えば、このBlack of nightが、裏シングルの勢いで前面に押されてるともいえる。初回Aには入ってないけど(笑)

人が抱える闇の部分。

カップリングにしても、いよいよそこをメンバープロデュースのシングルに入れるのが許される時期が来たというか。

だがしかし紅白はまだまだ許してくれないみたいだけどね!!

これ書いてる最中に知った、紅白出場曲がズッコケという事実。愕然。

これ絶対本人たちの意志じゃないでしょ。

でもまあ、それが現実なら受け止めるしかないよね。大晦日にエイトを見て年越しができるだけ御の字だ。

そして待つ。そして買う。やさぐれずに買う。

けっ、大本営ってのはいつの時代も流れが見えてないもんさ!!(いつの時代だ)

少々の苦言

最後になるんですけど、ちょっとだけ、苦言を。

私にとってこの曲は、MVの情景描写に理解を助けられてる部分が大きくあります。

ということは、この曲がすばらしい魅力を秘めていたということで間違いないんですが。

しかし、Black of night単体としての完成度はどうかといわれると、私は諸手を挙げて降伏、というわけにはいきません。

…まわりくどいですね。

ずばり言うとね、歌詞が物足りない!!(あー言っちゃった)

むろん、私みたいな駄文書きからすると、クリエイターはそれだけで神様だし、ましてや仏のヤスくん相手に文句いうなんて、天に唾吐くような恐れ多い所業だとよくわかってるんですが、…でももっと行ける気がする!すみません!!

曲はいいんですよ、曲は。ただ歌詞にもうちょいパンチが欲しかった…。

効果音や映像に頼らず、関ジャニ∞が持っている熱量、体温を、いや、もっと言えばエグさ!そういうものを、言葉にして乗せられてたら…。

私が知る数少ない雑誌インタビューでも、この曲についてメンバーからの「嵐っぽい」という言葉を何度か読んでるんですが。そこがすでにもう…もどかしい。くやしい。それでいいのかい?求める理想はなんだい?

もちろん、関ジャニ∞が歌って関ジャニ∞が踊れば関ジャニ∞のものになる、それは十分わかるんですが…。

メイキングでヤスくんが言っていました。衣装の色で「うずまく感情」「欲望の塊」を表現したいと。

それ、すごくいいと思うんです。

365日前向きでズッコケで無責任なのは世を忍ぶ仮の姿で、一皮むけばドロッドロの欲望まみれで闇でカオスって、そんなギャップ最高で最強じゃないですか!(変態)

でも、この歌詞の中に、そのドロッドロを感じさせるフックの効いた言葉は見当たらない。「暗闇のラビリンス」じゃちょっと弱い。

もし、もうちょい圧のあるドキッとする言葉があのキレイなメロディに乗っかってたら、私もう半年はあそこから抜け出せなかっただろうな、と。

【追記】

その後、いただいたコメントで思い出しました。関ジャムで錦戸くんが作詞においてジャニーズ的ダメ出しを受ける話をしていたことを!なんで忘れてたんだ。忘れないためにブログ書いてるんじゃないのか自分!(笑)

でもそう考えるとすごく納得します。そうだよね、作者にヤスくんの名前が入る以上、リアリティやダークネスがあまり濃厚に出ると、それを悲しむファンもきっといますもんね。ファンも様々ですもんね。

でも私個人はそういうヤスくんも全然オーケーなんで、なんとかギリギリのラインを模索しつつ、ちょっとずつファンや上の人を馴らしていってくれたらなあと思います(笑)でもここが表現者とアイドルの壁なんでしょうね。

【以上、追記終わり】

…すみません。

ね?重くなったでしょう?これはちょっとふわポムといっしょには語れないでしょ?大好きウミウシ〜♡とか言ってる場合じゃないでしょ?(笑)

でもその振り幅こそか関ジャニ∞なのよね。

それに、何よりもヤスくんがプロデュースするという試みに取り組めたこと、すごく嬉しいです。backgroundで語ってたプレッシャーはこれだったのかな。

とにかくBlack of night、早くツアー映像をしっかり見たいものです。とっとと映像化してくれますように!

ここまでお読みくださりありがとうございました。話があっちこっち飛んでて構成めちゃくちゃですが直しようがなくてすみません!

では本日はこれにて!


オマケ

【その1】ヤスくんがbackgroundについて言っていたこと

【その2】錦戸くんがジャニーズ的ダメ出しを受けた話(目次の「ジャニーズなに言うてんねん」をクリック!)