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『小野寺の弟、小野寺の姉』から『泥棒役者』を考える

『スパイダーマン:ホームカミング』、地元のシネコンでは、ついに吹替版のみの1日2回上映になりました。

ああ、あと30分時間がズレてたらまた見にいけたのにな〜。まあ仕方ない。

それでも先日字幕版のスパイダーマンホームカミングを見たとき、予習をしていてほんとによかったと思ったんです。

それで無性に何かの予習をしたくなって(笑)、次はなんにしようと考えた結果、決めたのがこの『小野寺の弟、小野寺の姉』でした。

『泥棒役者』の西田征史監督による、初監督作品です。2014年公開。

これ、以前に録画したまんま、長いこと見るタイミングを逃していたんですねー。すみません。

これは予習か

結論から言うと、たぶんこれは予習とはいえない(笑)。ストーリーはまったく関連がないので。

ただ、録音、撮影、編集、美術、照明まで、すべて『泥棒役者』と同じ方が担当しているので、作品の空気感はこんな感じかな、と体験できた気がします。

穏やかな空気、あたたかな生活感。

細部に愛情が込められた作品でした。

話のはじまり

主人公は向井理演じる小野寺進33歳。もう一人の主人公といっていいのが、片桐はいり演じるその姉より子40歳。

進は調香師として、より子は眼鏡屋さんで働きながら、姉弟で2人暮らしをしています。

別れた彼女のことを忘れられずにいる進が、絵本作家の女性との出会い…、というところから話は動いていきます。

見終わって

うーん、映画館で見ればよかったなぁ。

普段の生活の場だといろんな誘惑があるじゃないですか…携帯とか…。

最近マーベルの派手派手しい映画ばかり見ていたせいで、こういうしっとりほっこり系の邦画が久しぶりで、正直にいって前半は集中力切れてました。

だけど私が目を覚ましたのは(あ。)後半に入ってから!

そもそもいい年した姉弟が2人暮らしを続けてるってどうよ、と最初からちらちら思っていたその理由が、徐々にわかっていきます。

他人から見たらちょっとおかしい。何もそこまで、というところは間違いなくある。

だけど、他人には踏み込めない「こじらせ」を持つのも家族です。

早くに親に死なれ、2人で生きるしかなかった思春期。そんな中で起きたアクシデント。後悔と責任と感謝。

こんな美談、実際はなかなかないと思うのです。

でも、向井理演じる進だから、片桐はいり演じるより子だから、こうなったのもなんかわかるかも…、そんな気持ちにさせられてしまうのです。

けしておしゃれではない一軒家。昭和のにおいの残る台所やお風呂。

いつも寝ぐせをたてて、大きな黒縁めがねの下で目をしょぼしょぼさせている進。

弟には強気だけれど、背中を丸めて、口元を隠してひっそり笑うより子。

そんな2人に現実はそう甘くもなくて、胸が痛くなるシーンもありました。特にお姉さんのより子の方だなあ。最後の方はちょっと切なかった…。

だけど、それでも日常は続く。

冷蔵庫に大事なものを貼ったり、風水にこだわったり、炊き立てご飯のにおいをかいだり、思い出し笑いをしてみたり。

そんな2人は、大人になっても、かつての恩師から見れば『小野寺の姉、小野寺の弟』。「小野寺」をより所にしたワンセット。

変わらないようで、変わっていく。

そんな予感を感じさせるエンディングでした。

ちなみにまたエンドロール後にワンカットありました。油断ならない。

『泥棒役者』への予感

この『小野寺〜』での向井理くん。そして『泥棒役者』での丸ちゃん。

まだ『泥棒役者』を見てないのになんですけど、西田監督が求めるのはこういうタイプなのかな、と。

やさしくて、不器用で、シャイ。見た目は冴えないけど、どこか品があって芯もある。(元がイケメンだからという説もある笑)

そして何かに囚われている。

向井理演じる進は姉との過去、丸ちゃん演じるはじめは元泥棒という過去に囚われてるのかもしれません。

進とはじめ、という名前も、時代遅れといっていいような、地味な堅苦しさが似ています。

そんな主人公だからこそ、迷い、ためらい、悩みながらひたむきに、現実のひとつひとつと向き合っていくんだろうな。

コメディ要素

『泥棒役者』は、あらためてキャストを見るととても豪華ですね。

キャラクターもエキセントリックな人が多くて、この感じだと『小野寺〜』のようなほのぼのした生活感はあまりないかも。

だけどきっと、温度や細やかさは同じだと思います。

そして、楽しみなのがコメディ要素

『小野寺の弟〜』もなかなか笑わせてくれるんですよ。ネタ的なものもあれば、絶妙に間をとって、にやっと笑わせるシーンがいくつもありました。

きっと『泥棒役者』はそのテイストがもう少し強くてスピーディーな感じになるんでしょうね。登場人物も多いしね。

絵本がカギ?

そして気になるのは、どちらにも絵本作家が出てくるところ。

『泥棒役者』では市村正親さんが、『小野寺〜』では山本美月さんが絵本作家を演じてます。

『小野寺〜』では、その絵本の内容がストーリーにもからんできてました。その絵を担当された方が『泥棒役者』でも担当されるようです。

ムビチケの特典でもらったクリアファイル。あの裏面に描かれてた「タマとミキ」がその絵本のタイトルなんでしょう。

これがどうストーリーにからんでくるのか、市村正親さんの濃いキャラクターと合わせてとっても興味があります。マッシュルームカット、より子ともちょっと似てるし(笑)。

主題歌は?

さてさて、『泥棒役者』、主題歌は現時点で未発表ですが。

私は関ジャニ∞じゃなくてもいいなと思っています。『小野寺〜』は、エンドロールで阿部真央さんの歌が流れたんですが、これがさわやかでとてもよかった。いい切り替えスイッチになってました。

大倉くんの『疾風ロンド』で最後にB'zが流れたのもとってもよかったんですよね。

だから、もし関ジャニ∞でも、とにかく映画の世界観をじゃませず、いい余韻を残すものがいいなあ。

主題歌と言えば、今の『ウチの夫』の最後に流れる「奇跡の人」も、今やすっかりなじんでしまってるし。

きっと『スパイダーマン:ホームカミング』吹替版の「Never Say Never」もぴったりだったと思うし。

でもなんだかんだいって、丸ちゃんが中心になるシングル曲も楽しみだったりします。カップリングで例のプレキン∞のスーダラ節が入ったりするかもしれないし!

去年は秋から冬にかけて3シングル出てますしね。でもあれを基準に考えたらいけないか…。

そんな感じでモジョモジョ考えながら、今日はここまで。

もう少し映画を見たい気分になってるみはるでした。それでは!