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まるごと∞まんまるスマイル

丸山くんメインながら、全メンバーこよなく愛でるブログ。惚れたもんだから仕方な〜い。

『ボーイズ・オン・ザ・ラン』完走

ドラマ 今さらシリーズ 丸山隆平

こんにちは、だんなが出張の隙に大急ぎで『ボイラン』を見終えたみはるです。第5話からラストの第9話まで一気に。疲れた。

でも面白かった。まだ胸がざわついてます。

これっぽっちも予想しなかったです、最終話で涙拭くティッシュ持ち出す羽目になるなんて。

以下、ネタバレなし部分とネタバレ部分に分けて感想を語ります。

ストーリーの力(ネタバレなし)

今まであまり高評価を聞かなかったので、正直つまらないドラマなんじゃないかと思ってたんです。

でもそんな心配無用だった。ストーリーに予想以上の力があった。

丸ちゃんは2枚目の役ではないし、クールに決める場面もないです。品のないシーンも多々あるし。鼻血出したり心も体も痛そうだったり、まともじゃない顔になってるシーンの方が多い気がするし。

ストーリーもけしてオシャレなドラマではないし、わかりやすくかっこいい丸ちゃんはそこにいない。そういう意味では好みは分かれるのかもしれない。

でも、エンターテイメント性は抜群です。とにかく展開に予想がつかない。しかも最終話でのまさかのあの加速ぶり。

だから、だれがよかった、この展開がよかった、というのがどうしてもネタバレにつながってしまうのでうまく話せないんですが。

私はこういうちゃんと話が動いていくドラマが大好きです。それぞれのキャラクターが最後まで生きていて、どん底に見えたあの人もこの人もちゃんと救い上げられてて。

脚色の効果(ネタバレなし)

最終話まで見終わってから、やっとWikiさんのお世話になっていろいろ周辺事情を知ったのですが、この脚本、原作を相当脚色してるんですね。それにもびっくりした。

原作のキャラクターや基本の人間関係は残しつつ、その絡み方をうまく変えて、全体をとてもきれいに収めてる。前半と後半でだいぶ主人公をとりまく状況が変わるんだけど、最後まで前半のキャラクターたちが生きてる。愛を感じます。

もしかして、原作を先に読んでたら、あれが違うこれが違うと違和感が気になったかもしれないけど、私はラッキーなことにまったくの白紙で見られたので、とにかく一つの世界がきれいにおさまって気持ちよかったです。

脚本は高橋悠也さん。なんと映画『エイトレンジャー1・2』の脚本も手掛けてらっしゃいます。ご縁があるのね!

あといちばん新しいお仕事では『仮面ライダーエグゼイド』ですって。最新のライダーですよ。そうか~、広い意味でヒーローものを得意とされる方なのかな。

そう、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』も間違いなくヒーローものだったと思います。

史上最弱ヒーロー田西敏行の物語。どこまでもかっこ悪くて、だけどどうしようもなくかっこいい男、田西敏行の半生記。丸ちゃんかっこよかった、かっこよかったよ!

あの全力ぶりはすごかった。ファンのみならず、たくさんの「普通の男」、もとい「普通の人間」が胸を熱くして見られるドラマだったと思う。

最終話では、プチサプライズのカメオ出演もあったしね。

このドラマをお勧めできない人は、血が苦手な人、男性の生理や暴力シーンを受け付けない人かなあ。

そうじゃなかったら、何も考えずに見始めて大丈夫なドラマだと思います。

さて、これ以上はネタバレなしには語れません。まいります。これから見る予定のある方はどうぞお引き返しください。そして見終わった日にはぜひまたのお越しを。

こんだけ空ければ大丈夫かな。

構成とキャラクターの魅力(以下ネタバレあり)

このドラマの面白いところの一つは、二部構成ですよね。前半と後半で果たす役割の違うキャラクターが出てくる。

前半は斉田産業に勤める田西が、社内のマドンナ南明奈演じる植村ちはるに恋をするところから物語が始まります。そしてそのちはるを寝取った人生勝ち組男、斎藤工演じる青山貴博相手にタイマンを張るところが前半部のクライマックスになります。

特に4話で青山と対決するまで、サラリーマンアッパーを練習し、髪を剃り上げての盛り上がりはすごかったです。しかしこれでまだ4話だよ?!全部で何回?え?9回?まだ5回もあるの?!と確認したもんです。

ここまで、まったくいいとこなしの主人公田西くん。基本的に良心に逆らわず誠実に生きてるんですが、とにかく間が悪いし、運も悪い。そんな彼がどん底まで叩き落されるのが前半部です。

後半、田西が平愛梨(この人を見ると複雑な気持ちになる。嫌いじゃないけど)演じる花に恋をしたときも、いきなりピンチになり、しかもまた誤解を受けて関係が壊れるんですよね。

見ている側は、ちはるとの失敗がフラッシュバックします。でも今度は簡単に諦めずに奮闘する田西の姿に成長を感じ、どん底を見た後だからこそ、次々襲いかかるピンチに応援しないではいられなくなるんです。

最終話の流れは特に圧巻でした。厳との対決に勝って終了ではなく、その後孤独なシュウマイくんを救い、サイドストーリー的に安藤龍も闇から救い出すところまで描かれたところがよかったです。その後まさかの逮捕と服役でしたが。

最終話の逮捕、なんで?と突っ込みたくなる点は多々あるんですが、まあここまではちゃめちゃに来たんだからまあアリかと思うくらい、いろいろありましたよね。毎回冒頭のおさらいが長いコト長いコト(笑)。

それに、あの徹底して損な役回りの田西だったらそれもアリかな、と思えるくらいの好演を積み上げてきた成果でもあると思います。

でもボウズ頭で終わらなくてよかったね、田西くん。

ただ、最終話で二つ気になったことがあって。まずは、鈴木さんとの会話。「念には念を入れて」ってどういうことかな?花に面会しない理由ってなんだろう?

それから鈴木さん、出所後にちらっと出てすぐに見えなくなったけど、まさか死んでないよね?そういうドラマじゃないよね?

なーんていう疑問をちらほら抱えながらも、このドラマのもう一つの魅力、各キャラクターについて語りたいと思います。

植村ちはる

ちはるの見せ場はやはり悪女の本性をさらけ出して以降です。

中絶手術にサインして彼女のために怒り、青山に決闘を申し込んだ田西よりも、まず青山の無事を確かめたちはる。あの瞬間、彼女はどっちつかずの匂わせ女を卒業しました。おめでとう。しかしほんとひどい。

後半、再び出てきて引っかき回し始めたときは、とにかくそのめんどくさい感じとメールの悪質さにドン引きしたものの、早々に実家に帰ってあーよかったよかったと胸をなでおろし、油断したところで最終話にまた出てくるというなかなかのしぶとさ。2度も3度もおいしいなこの悪女。

闇落ちメンヘラ化するにつれてアイメイクがどんどん濃くなって悪い顔になるんですが、笑顔が怖い怖い。それでもどこかで悲しさが残るのがいいところです。

青山貴博

斎藤工演じる青山貴博の憎まれぶりもまたよかったです。

この人の後半での頭髪抜け落ち状態にもびっくりしました。顔もセリフも相変わらず上から目線なのに、ニット帽とったらまさかの荒れ野原。うーん、ビジュアルが訴えるものって大きい。あれだけで十分前半の罰は受けてるってのが伝わってきますもんね。

でもこの青山が、最後まで強気を崩さなかったのがいい。それが田西くんの強さにもつながったわけで。だいぶひねくれているけど、これは男性らしい友情の理想形の一つなんだろうな。

大岩厳

そして後半部から出てくる花のダンナ、大岩厳(すごい名前だ)。この人、おっかないけれども最終的には憎めないキャラなんですよね。内臓売られなくてよかったね。

余談ですが、この湘南乃風の人(RED RICE)を見るといまだに「サムライスの人だ!」と思ってしまいます。神木隆之介くん主演の「11人もいる!」で出てきたのが印象に強くて。しかもこの方「サムライせんせい」でも出てましたよね。金曜ナイトドラマ枠に愛されてるな。

安藤龍

そして、正面から田西くんと敵対はしないものの、ダークサイドのキャラクターとして忘れちゃならないのが、KAT-TUN上田竜也くん演じる安藤竜。彼もよかった!身のこなしは抜群だし、あのキレイな顔で凄みがきくからすごく絵になる。

彼は後半部の陰の主役だったと思います。暗い家庭環境で育まれた短絡的、刹那的思考で暴行に及び、前半でどん底に落ちたのは実は彼も田西といっしょでした。そして、田西と運命的なニアミスを繰り返しながら、ついに道を改めるに至る。彼の存在感は迫力があって、話に厚みを増したと思う。

しほ

佐藤江梨子演じる高級ソープ嬢しほ。彼女なくしては話はここまでこじれなかった(笑)。

前半はちはるの友人であり、後半は田西の相談相手になるしほ。思いつめがちな田西を笑い飛ばしたり、さらに突き落としたり、彼女のカラッとした言動はいつも小気味よかったです。

田西敏行

主人公の田西くんは、ストーリー内でこれでもかこれでもかと追い詰められ、痛い思いをたくさんし、文字通り歯を食いしばって一つ一つかっこ悪く立ち向かっていきます。

印象的なのは、その力の入った口元と、ジタバタと走る姿、そしてトイレに行きたくなるときの内股。

丸ちゃんは、全身でかっこ悪い演技をしてました。

モノローグでたっぷりとその臆病さ、凡庸さを語り、そしてそれでも全力で立ち向かう姿を見せてくれたから、最後の最後に感動を持ってきてくれたんだと思います。

屋上で腹を決めて厳に向き合うシーンで、一瞬ギラリと見せた真剣な表情が、特に精悍でかっこよかった。 あ、そういえば後半部に入ってからは丸ちゃんサービスショットなかったかも。でもそれが全然気にならないほど話にのめり込んでたな!

メンバーカラー

恥ずかしながら後半部に入ってようやく気づいたのですが、このドラマ、メインとなるキャラクターにメンバーカラーが設定されてました。

気づいてから見ると、それぞれのキャラクターがほとんどその色の衣装を着ています。

まず主人公の田西くんは緑。周りの原色キャラクターにくらべると、地味で目立たないってことかな。

そして悪女化する前半のヒロインちはるはクレイジーイエロー(笑)。後半のヒロイン花は情熱の赤。赤ジャージが印象的ですね。小さい苦労人シュウマイくんはオレンジで、安藤竜くんは黒かな?

もう前半部が手元にないからわからないけど、青山はその名の通り青だったのかな。入院中にかぶってたニット帽は青っぽい色でした。

こういうカラー設定、マンガ的といえばマンガ的だけど、それぞれのキャラクターの個性にもなっていて面白い仕掛けだったと思います。

丸山くんの田西適性

田西は、トータルで見ればやはり王道ヒーローだったと思います。

少年漫画によくあるような、普段はかっこ悪いんだけど、いざとなると強いヒーロー、その典型を、大人のリアリティを足して、時間をかけてじっくり育て上げたのが田西敏行でした。

丸ちゃんは本当にこういう凡人ぶりと、それでもまっすぐな情熱を見せるのが上手だなあ。

いや、むしろ上手に見せようとしてないところがいいのかもしれない。初主演ということもあってか、文字通りの体当たりぶりがあの田西というキャラクターにうまく乗っかったのかもしれない。

普段のギャグをする丸ちゃんもけして完璧なものを見せようとしてるわけじゃないし、私もどっちかというとその一生懸命さに笑ってしまうようなところがある。ひき肉ダンスとか。

実際の丸ちゃんも、きっと自分のかっこよさをだれよりもよく知ってるはずなのに、でもかっこいい自分だけを大事にはしてなくて、周りの笑顔のためならいくらでもかっこ悪くなれる。そこが実はヒーロー性でもあり、愛される魅力なのかもなあ。

それから、もう一つ、丸ちゃんがこの役に適任だったと思うところがあります。

それは字の下手さ!(笑)

丸ちゃんの愛すべき字の下手さは以前から私の笑いのツボだったのですが(エイトって手書きの字を使った演出ってちょいちょいありますよね?そのたびにニヤニヤしてしまう私)、これが実に田西にぴったりだった!

耳の聞こえない花に筆談するシーンが多いのだけど、やっぱりあそこは書き慣れた流麗な文字よりも、不器用な文字こそが似合う。下手くそな字だからこそ胸を打つものがある。

丸ちゃんの文字は、純粋に下手でバランスが悪い。でも雑ではないから、あったかみが伝わってくるんですよね。あの小学生のような丸っこい文字、もう笑っちゃうくらい大好きです(笑)

(とはいえ、全部が全部丸ちゃんの手書きではなかったかもな。しっかり見直してないからわかりませんが。ただ、私には丸ちゃんの文字と考えて違和感はなかったです)

ああ長々と書いちゃった。ここまで飽きずに読んでくれた方には本当に感謝します。書かずにいられなかった…。

以上、大急ぎで最終話まで見たのはいいけれど、でも楽しみなドラマがまた一つ終わってしまいました。あー残念!

よし、早いとこまた別のを借りてこようっと。

ではまた!