まるごと∞まんまるスマイル

「あー面白かった!」を書き残すブログ

渋谷すばるというミッシングピース

映画『マクベス』を見ました。1971年、ロマン・ポランスキー監督の作品です。

友人が、丸ちゃんがやった舞台と解釈が似てるということで送ってくれたものです。(遅くなってほんとにすまない)

舞台泥棒役者真っ最中なのに、話題が2年くらいズレてて申し訳ないですが、あらすじしか知らなかったマクベスに、色が付き動きがつき、作品世界を濃厚に味わうことができました。

いやあ絶望的だった!(笑)

私好みの絶望感です。いいです。

舞台は見てないのでどうか知りませんが、この映画『マクベス』は、人間の極限状況における「暴力性」を抜きには語れません。

でも、これも人間だ、とえぐりとられ見せつけられたものに、なぜか美しさも感じてしまう。

変な表現ですが、濁りのない欲望、澄み切った絶望。深みにはまっていく狂気。繰り返される愚かなループ。

シェイクスピアですから、台詞一つ一つに重みと華があります。このあやうい美しさを丸ちゃんが演じたのなら、なんとすばらしかったことだろうと思います。

時代も場所も違う、現実離れしたショーの世界が丸ちゃんにはとても似合う。

だけど、もしこれをリアリティで見せるなら、きっとすばるくんもすごく似合うだろうなとふと思うのです。

以下、完全にマクベスを離れた話になります(笑)。

関ジャニ∞の陰影

私にとって、関ジャニ∞の魅力は「人間らしさ」です。

けして完璧ではない、でこぼこの不完全体が7つ集まった奇跡の集合体。

いいところも悪いところも、美しいところも醜いところも、喜びも怒りも悲しみも、あらゆる感情を見せてくれるのが彼らです。

一般的には、ポジティブ、明るい、楽しい、と前向きなイメージですし、彼らもそう努めているのですが、彼らを知れば知るほど、けしてそれだけではないのがわかります。

陰影あっての陽光。

ある程度彼らを追いかけてる人なら、それぞれのメンバーが持っている、ある種の暗さ、といえば分かってくれると思います。深み、といっていいかもしれません。

それが、彼らの人間性を生々しく感じさせてくれるのですが。

私は、渋谷すばるに関しては、暴力性に近いものを感じていたように思います。

すばるくんのあやうさ

もちろん、すばるくん自身が暴力を働く人間だとはつゆほども思っていません。普段はシールを透明な袋に入れて整理するようなのほほんとしたキャラだし、「いやや〜そういうの」って眉をひそめそう。

だけど、一触即発のあやうさをいちばん感じさせるのが彼でした。

傲岸不遜で人をねじ伏せようとする暴力ではなく、神経の過敏さによって起こる暴発のようなもの。

そういう意味で、すばるくんは、真の意味のムードメーカーであったように思います。

彼が笑えばみんなも笑うし、彼がピリピリすればみんながピリピリする。

彼は繊細で、感じやすくて、誰よりも察しがいいから、彼自身がルールブックのようなところもありました。

その鋭敏な感性は、映画『味園ユニバース』でのキャラクターに見事に生かされていたと思います。

生まれたままのような無垢な感性と、傷つきやすい自分を守るための過剰な防衛本能。

あの、ヒリヒリするような緊張感は、私にとっては、暴力性に似ています。コントロール不能のあやうさとして。

すばるくんの反応って、すごく本能的に見えるんですよね。頭の回転が尋常じゃなく早いせいなんでしょうけど。

それは彼が、子供と大人の境界線を、長いこと綱渡りして生きてきたからかもしれません。多感な時代に注目を浴びて大人の中で過ごし、子供としての内面を懸命に抑え込もうとしていたから、その抑圧がにじみ出ていたのかもしれません。

本人にとっては、けして楽ではなかっただろう危なっかしさ、でもそれはカリスマといっていい絶対的美しさでもありました。

その強烈な光を放つカリスマをセンターにすえていた関ジャニ∞。

そのステージに魅了された人も少なくなかったはずです。

かけがえのないもの

もちろん近年は、すばるくんのそのあやうさはかなり影を潜め、ずいぶん穏やかになっていたと思います。

あの会見では、むしろ大人の男としての骨太さすら感じました。

だから卒業したのかな。ふとそう考えることもあります。

でも人の本質は、そう簡単に変わるものではないはず。持ち前の性質を、成熟させることもあるでしょう。

華奢な薄いナイフ一つを武器にしていたすばるくんが、美しく鍛えられた名刀を手にして帰ってくる日をいつか見られるのかもしれません。

…って、このあたり、まだ自分でも整理がついていなくてですね。

すばるくんの脱退を、普段は受け入れたつもりではいるんですが、こうやって考えてると、帰ってくる場所は関ジャニ∞であってほしいという気持ちと、もうそれはないんだあきらめようという気持ちが、ものすごい勢いで入れ替わり立ち替わりで、それはそれは忙しいです(笑)。

先輩エイターさんがブログに書いてらしたけど、会報を見ても、やっぱりまだ信じられませんもんね。この中から彼がいなくなるなんて。

ダメだよ、それはない、って思っちゃいます。

すばるくんは関ジャニ∞にいなきゃいけない人だよ。

でも…仕方ないですね。

かけがえのないものって、こういうことなんだな、とかみしめるだけです。

何を書きたかったのかまったくわからなくなってしまいましたが、結論が出ないまま本日はこれにて。


…あーあ、シールの話だけでいいから会報に連載続けてくれないかな。