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【おっさんずラブ】今さら第4話の春田を振り返る

気持ちがざわついて落ち着かない。なにをしててもどこか心ここにあらず。

これがロスというやつか…。

こんにちは。あまりの牧春ロスにとまどいを隠せないみはるです。(春牧でもいいんですが、とりあえずなじみのある牧春で)

それでせめてもの癒しに第4話を見直したのですが、(残念ながらうちのHDDに残ってるのはここから。ブルーレイはよ)、これがかえってロスに火をつける始末でした(当然)。

そんなわけで、私が許せなかった第4話のあのシーンを振り返ります。

ものすごく今さらな話ですけどね!!

「今、出なくてよくね?」

私がかつて納得いかなかったのはここ。

春田と話しているちずに、マロから電話がかかってきて、出ようと歩き出すちずの手首をつかんで春田が言う。

「今、出なくてよくね?」

なんでそこでそういうこと言うかな?!それはちずに気を持たせるも同然だよ!

と私は以前、大いに憤慨していたのだけど、見直していて、これは…ちょっと違ったな…と反省したのでした。

春田の目撃

春田のこの行動の原因は、明らかにこの前夜にあります。

居酒屋わんだほうにて、テーブルの下で武川主任が牧の手を握りしめているところを目撃した場面。

改めて見ても、武川主任の指は相当にエロい。小指の動きが放送ギリギリ。じりじりと逃げる牧の指をさらに強く握り直し、なおかつテーブルの上では平然とまじめな話を展開しているというギャップがまたアレ。なんなら説教されてるマロが哀れにもなる。

そして表面上は抵抗しない牧。見ようによっちゃだいぶ色っぽく見える牧。

これは、春田じゃなくても動揺するわな…。

いや、違う。 春田が過剰に動揺しすぎてるところがポイントです。

呆然と夜の街を歩く春田。(牧はどうした。主任にくどかれ中か)部屋に帰っても、エアコンのリモコンでテレビをつけようとするご乱心の春田。牧の自分への好意を勘違いだと思いこむ春田。

春田しっかり!あの日のシャワーキスを忘れたか春田!!屋上での牧と部長と取っ組み合いを忘れたか!!

とテレビの前での叱咤激励もむなしく、事実すら全部なかったことにするほどの衝撃を受けている春田。

だから春田は、当の牧から話しかけられても(牧は鉄平兄の話をするつもりだったのに)、それを受け入れる余裕すらなかった。

全然よくない春田

で、私はその後の流れが大好きなんですが。

「なんで胸がざわついてんだ…!!」

とソファとテーブルを支点に器用にブリッジしながら体をくねらせ胸をかきむしった直後に、

「だーーめだーーー」

と魂抜けたオフィスでの春田にスイッチするシーン。

ここいいなあ…完全に今の私だわ…。

うんうん、恋を失うと魂抜けるよね…。なにやっても手につかないよね。 春田、それがロスよ。失恋よ。

春田の脳内にフラッシュバックする、武川主任と牧の重なった手。歯切れの悪いモノローグ。

「いや、別にいいんだけどぉ…うん…別に」

全然よくないよね!!わかるわかる!!

よくないから、何度も思い出すし、自分がこんなに牧に心を占められてたって初めて気づくんだよね!!わかる!今の私がそうだから!(笑)

つまり、春田、牧の思い人としての立ち位置を失い、完全に我を失ってるわけです。今の私みたいに(しつこい)。

春田の表情

そしてわんだほうのトラブル発生を経て、春田家で牧と二人で向かい合うシーン。

「ちず大丈夫かなあ…。こんなときに何もしてやれねえのか俺は…」

という言葉に目線が不安に揺れる牧の表情にも大注目だし、それでもやってきたちずのために料理を作る牧(キッチンでの牧はたいていスローモーション)も美麗でけなげだし、例の「あげないよ」も以前書いたとおり萌えちらかして大変なことになるんですが、問題のシーンはそのあと。

牧がおふろに入っている間に、ちずと話し込む春田。

ここで春田がちずに、牧と武川主任のことを話しちゃうんですね。

春田があれだけショックを受けてたことを考えると、とにかく誰かに聞いてほしかったんじゃないかと思います。話して楽になりたかった。そこにちょうど幼なじみで事情も知ってるちずがいた。

「盛大な勘違いでした。俺、別にモテてなかったわ」

という春田の表情は すこぶるぎこちない

ここで牧が廊下から二人の会話を聞いてしまうという切ない展開になるんですが、これ、会話だけ聞くのと春田の表情を見るのとじゃ、改めて全然違う。

「でもよかったじゃーん、一安心だね」

このちずの台詞、牧サイドで聞くとなかなか鬼畜ですが、春田の言葉だけを真に受けて聞いてたなら、悩みごとがなくなって一安心、という言葉がけはごく自然です。

でも、そのちずの「一安心だね」に返す春田の声はごくごく小さく、

「ま…うん」

とすっきりしない。というか 全然一安心してない

このあと春田は、部長にもちゃんと話すとちずに伝え、えらいえらいとほめられるんですが、このときの春田の表情もとにかく冴えない。とにかく傷ついた気持ちをこらえている顔なんですね。

マロからの電話がかかる直前なんかは、今にも泣き出すんじゃないかってくらいな顔になってる。

つまり、春田自身は気づいてないけれど、 このとき春田は完全に失恋を味わっている

自分から離れていった(もしくは最初から自分を見ていなかった)牧に、相当のダメージを受けている。

そこにちずへマロからの着信。電話を手に取って立ち去ろうとするちず。

あああ、やっとわかりました。このときの春田は究極にさみしかったんですね〜。牧を失って、そのうえちずまで自分から離れていくことに耐えられなかったんだ。

って、今ごろわかりました。そうか〜。

我を失った春田

つまり、この「今、出なくてよくね?」は、瞬間的にちずを自分のそばに引きとめたかっただけなんじゃないかと思います。

いわゆる人恋しいというか。

ちずまで自分を置いていかないでほしい。今だけは。

それだってものすごくわがままなんですが、幼なじみで、いちばん心を許しているちずだからそれが言えたし、 そこまで言わせてしまうのが、春田にとっての牧の喪失の大きさだったんだろうなあ…。

この時点で春田は十分牧が好きだったんだなあ…。

なんだかしみじみしてしまいます。

そのあと春田がちずの腕から手を離した後の、春田の目がまたうつろに揺らいでるんですよね。「あれ、俺何やってんだろ」というように。けしてちずを見てるわけではない。

だって本当に春田が求めているのは牧だから。

そしてちずに会話を打ち切るように「おやすみ」と言われた後に、目をパチパチさせて息をつくのも、今見るとまるで夢から覚めたような、本来の自分ではない自分に驚いているような顔です。

これ、最初に見たときはただただちずに心が動いちゃったのかと思ったんですけど、どちらかというと、牧に心がひっぱられすぎている自分へのとまどいからくる衝動なんですね。

このドラマ、微妙な表情でどこまで語らせるんだろう。何度見返しても味がある。

春田の鈍感力

そしてこの第4話、最後は出て行こうとする牧への半裸バックハグに行き着くんですが(何度見ても謎にいい体)、ここまでの流れからするととにかく納得ですよね。

春田の中でまだ気持ちは言葉になってはいないけど、確実に春田の牧への恋は始まっている

そこに、武川さんのところに行くと言われて、わんだほうでのあのシーンを思い出して、嫉妬大爆発。

恋とは意識しないけど、恋だから嫉妬してしまう春田。

「行くなって!」

ちずとの会話のときとは全然違う、終始真剣な表情で、牧から目を離しません。あまりの迫力に、牧の方が目をそらしちゃう始末。

でもこのあとに

「……あれ?」

と我に返り、そこにちずが帰宅してばっちり目が合い、

「神様、俺は一体、どうしてしまったんでしょうか」

というモノローグに続くんです。

春田〜〜〜さっさと自分の気持ち認めろよ〜〜〜!!!

ここ、春田の鈍感力が爆発で、とにかくもどかしいですね。

結局、 春田は自分の気持ちにいちばん鈍感なんです。

自覚はないけど、でも牧への嫉妬や独占欲は確実に生まれてる。

ここで春田が自分の気持ちを自覚していたら、牧はもっと幸せだっただろうになあ。

でもそこで安易に認められないのが「男同士」という枷だし、 そこを乗り越えるのも春田の試練だったはず。

最後に

というわけで、改めて第4話を見ると、春田のプレ失恋回とも言えるんですが、この思い込み失恋ですら、うっかりちずに甘えそうになってたわけですから、第6話ラストで決定的に牧にフラれたあとの春田の弱り具合は相当なものだっただろうと想像できます。

そんなときに部長にやさしくされたら、そりゃあ嬉しいし、その思いに応えたくなるよなぁ。

部長も、弱ってる春田を見て見ぬ振りできるはずないし。

あああ……仕方ないよなぁ……。

と、今さらながら、春田に部長に同情して、今回は終わります。

それから、今世界でいちばんリピートされてるに違いない最終話のラストシーン、次はそれについて書きたい!!

では今回はこれにて。

はああああ……………ロス。