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おっさんずラブ第6話感想 後編

おっさんずラブ第6話感想、後編いきます。

宣言しておきますが、 妄想特急90%でお送りします。

そして最後の方、牧贔屓に拍車がかかってヒドイです。

書き終わってみたら、ひさびさの6,000字超。目次見ただけでウザいくらい長い。どうした自分。何かから逃げてるのか。

アイシテルのサイン

最後は情熱、と蝶子夫人にたきつけられて選んだのは、テールランプを5回の「アイシテルのサイン」!!ここでドリカム!!また玉ボケがハートになってるし!爆笑でした。

しかし春田には通じてない。

これね、もしやと思ってうちの夫にわかるか聞いてみたんです。夫は30代前半、春田とおそらく同年代。

全然わかってなかった。

なんというリアリティ…。私はもちろんわかりますよ。それほどドリカム好きじゃなくてもわかる。私世代にはそういうレベル。

しかし春田世代にはわからないのか〜そうか〜……。(じっと手を見る)

このあと、居酒屋わんだほう、なぜかコーナーを挟んで座っている蝶子とマロが痴話喧嘩して、鉄平兄が「本気と書いてマジと読んだ〜」といらぬ存在感示して、「あんたになにがわかんのよ」「部長のことは俺が忘れさせます」と少女マンガ全開のとこでブツ切り。

あとになって、この二人もこんなとこで終わらせられてたっけね!と戦慄しました。

牧のキス

春田の帰宅。布団で本を読みながら嬉しそうな牧。

冷蔵庫を開けて大量のみかんゼリーをいぶかしむ春田に、牧からのいきなりのキス。

「なんかもううるっせえなと思って」

マジか。お前も少女マンガか牧。

キスそのものよりも、牧の春田の首筋を押さえる手がきれいでエロかったですね。(冷静)

この辺、牧はわりとハイテンションでした。

この前のシーンでちずの告白宣言を受けて、あんなに不安そうだったのにね。

このギャップを想像するに、牧はちずと別れた後、不安を打ち消すためにきっと一生懸命家事に励んだんじゃないかと。夕飯作って、洗濯物畳んで、ほらこうやって春田さんを支えてるのは俺だから、俺のところに春田さんは帰ってくるんだから、って。

けなげ!!

だから、すべての家事を「完璧」に終わらせて、牧が帰ってくるのを心待ちにしていただろうし、しれっとしていながら、料理ができていることに春田が驚くことまで想像して楽しみにしていたに違いない。

牧は、安心したかった。

その裏にはいつも「打ち消したい不安」があった。

だから強引にキスしたし、牧に聞いた。

「春田さんは、本当に俺でいいんですか。相手が俺で」

春田の答えは、

「いいよ。それは」

そこに牧はさらにたたみかける。(あとになって私は「それは」ってのが引っかかってるけど)

「じゃあ次の休み、ウチの親にあってくれませんか」

さらに春田を試す牧。

春田は承諾するのだけど、牧の笑顔が見られるのはそこではなくて、「春田さんが初めてじゃないし」と行った後の春田の反応を見て。

「気になる?」

と楽しそうにいう牧。

ここ、副音声で田中圭さんがスタッフさんに「嫉妬してるんですか」とたずねられて、「嫉妬しちゃったんですよねー」と答えてるんです。田中圭さんの中の春田も意識しないところで感情が育ってるってことですよね。それが漏れ出たから牧も嬉しかった。(田中圭の春田とのシンクロ具合もすごい)

うん、牧は、 理屈じゃない春田の本心が知りたいんだよなあ。わかる、わかるよ牧…。

安心が欲しくて、牧はあれこれ春田を試す。春田は全部牧の言うとおりにしてくれる。カミングアウトだって、実家に行くのだって。

だけど、何かが足りない。

春田は「自分が言うから」つきあってくれるのであって、「自分が言うから」職場でカミングアウトしてくれたのであって、「自分が言うから」両親にも会ってくれる。

全部が牧発信で、春田からのアクションはゼロに等しい。

キスだって「いいよ」と言ってくれるけれど。

すべてが受け身の春田を信じられなくなるのは、私も同じだ。

やさしいってほんと罪!!

だから私も牧といっしょに不安になってしまう。牧の不安が痛いほどわかる。こーの流され春田め!!

春田は春田で一生懸命なんだろうけど、なんだろうけど…もう少し、足りないんだよなぁ!!

牧だってさ、ああ見えてほんとは春田ともっとイチャイチャしたいと思うんだよ。でなきゃいきなりキスしたりしないでしょ? 2回もだよ?!

だけど牧は春田のために、そこんとこグッと我慢して、春田に合わせてゆっくり、って思ってるんだと思うなぁ!いじらしいよ牧!

(ちなみに第4話から見てるうちの夫は、根本的に同性愛が理解できないらしく、牧のキスで思考停止し、「その先ってあるの?!」と激しく動揺してました。青いな、夫よ。私は何も言いませんでした)

牧の実家にて

しかし、このキャスト陣の演技力の高さ。血管ぶちきれ寸前のお父さん、やけにハイテンションなお母さん、この二人が特にすばらしい。妹ちゃんは胸の強調が素晴らしい。

牧は、あの古風な日本家屋、封建的なお父さんの元で、「日本男子たるものは!」みたいな育てられ方してきたんだろうなぁ。それを、「あらやだ、お父さんたら時代遅れ♡」なんて笑うお母さんもいて、愛されて育ってきたんだろうなあ。

お父さん、食卓の向こうでもずっと新聞を持つ手をふるわせてる。

副音声では、牧が、食卓で妹に気を取られてる春田にやきもちやいて、テーブルの下で春田の内ももつねってるって話してました。

見えない!見えないところでやってる!スタッフもわからないところでの演技!やらしい!

うわあ…。牧と林遣都のシンクロ率よ…。

それから妹が「お父さん、若い人の熱意に弱いから」っていったあとの、

「ああ…」

と納得する牧の表情が、リラックスしていてとてもよかったです。

内ももつねるのだって、家族といてリラックスしてたからこその行動だったのかも。ああでも帰り道にヒザ蹴りしてるか…ただのドSか…。

帰り道

「結局俺、自分が安心したかっただけ、ですね」

牧がそういうんですが、それに対する春田の答えが、

「だからいいってば、俺だってさ、牧の家族ともっと仲良くなりたいもん」

なんですが、そのときの牧の反応がまた、複雑。

春田の顔を見直してから、

「…うん」

と低い声でいうんです。

ここ、たぶん、

そこじゃない感

もちろん、家族と仲良くなりたい、と言ってくれることは嬉しいんだけど、ありがたいんだけど。

春田!!「安心したかった」牧に気づいてー!!!

ここでちゃんと言ってるんだよ牧は。安心したかった、つまり不安なんだと!! 不安で不安で、確かなものがほしいから実家に連れていったんだと!!

だけどそれに春田はかけらも気づかずに、あろうことか妹の巨乳の話を始めるんだこれが。

春田、有罪。

そう、妹は巨乳なんですよね…もっと言えば「ロリで巨乳」。春田が公言していた好みのタイプ。

元々ああいうのが好きなんだよな…、って牧はきっと思ったよね。ああああバカ春田。

春田の母襲来

今回、人の出入りが激しすぎる。

春田の母まで出てくるとは思いませんでした。ほぼ存在を忘れてましたすみません。

というか春田母、動向が謎ですよね…謎のArataでしたっけ?違ったかな?いっしょにお店やるんだっけ?そしてその印鑑、なにに使うんだ…。契約か?契約?連帯保証人とかやめてよね…。私は春田の母がかなり心配です。

そんな春田母の無邪気な波状攻撃。「このままだと結婚できない」「早くちずちゃんとくっついてくれたいいのに」「孫の顔が見たい」「友達でいてね」。空気を読まずにガンガン攻めてくる感じは春田に似てなくもない。

牧は悲しいくらい、愛想笑いが上手だなと思いました。

優等生の笑顔を身につけている牧。本当の笑顔はもっと意地悪そうで楽しそうなのにね。

整った顔に上手に笑顔を乗せて、感情隠してきたんだろうと思います。

つらい!!

ちずの告白

牧が春田母に笑顔のまま メッタ刺しの血祭りにあげられていた頃、ちずの告白大作戦が同時進行。

珍しく空気を読んで「こんにゃく10個」の買い出しを命じた鉄平兄、いい顔してたよ!グッジョブ!だけど牧的にはダメ絶対!なやつ。ちずも悪くない。気持ちはよくわかる。わかる。だけどね(涙)。

そしてちずの告白、ひきとめて抱きしめる春田。やると思ったけどやっちゃったな〜。

そして「目撃率100%」の牧凌太。見ると思ったけど見ちゃったね〜。春田母の忘れ物なんかほっとけばよかったのにね、それができないのも牧凌太だもんね(泣)。

ちずを抱きしめる春田をじっと見てから、そっと目を伏せて、呆然と帰る牧。魂抜けたように。

牧の涙

気まずそうに帰宅した春田。普段空気読まずになんでもしゃべるのに、何も語らないのが、 かえって何かあった感を強めてる。その理由知ってる牧もしんどい。

そのまま「風呂入ってくる」と行こうとする春田。

これすごくイヤ。もう私完全に牧目線なんで、ほかの女抱きしめたあとに「風呂入ってくる」って言われるとほんとに汚れてる感が強くてダメです耐えられない。(考えすぎ)

そこで洗濯物を畳んでいた牧が、あれこれ春田に普段の文句を付け始めます。

「洗濯物は色物と分けて」
「風呂もあがったら換気扇回して」
「生ゴミは火曜日」

次々と繰り出して最後にため息。

ここね、 洗濯物をたたんでた ってとこがまずつらいんですよ。そういう静かな作業って、いろいろ考えずにいられないじゃないですか。

ちずの告白宣言の後は、牧の自信になったはずの日常の家事。

でも、自分がどんなにこうしてがんばっても、結局春田は「女性」を抱きしめてしまう。でもそれこそ春田の母が望んでいる結末。

どんなに自分が春田を支えているつもりでも、結局「女性」の存在には一瞬で吹き飛ばされてしまう。自分は子どもを作れない。自分は春田の母を喜ばせてあげられない。そんな母を見たら、春田もきっと苦しむだろう。

もちろん春田がどんなつもりでちずを抱きしめたのかはわからない。牧のことを裏切ろうとする人間でないことはわかる。でも事実として春田はちずを抱きしめたし、そういうやさしさのある人間だ。

だけど自分はそれが許せない。

今日はとてもいい日だったのに。春田が両親に会ってくれて、もっと家族となかよくなりたいって言ってくれた日なのに。

だいたいなんであそこで抱きしめる必要があるんだ。なんでそういうとこゆるいんだ。そういう甘いところがダメなんだ。普段だってだらしなくて、洗濯物も分けて出さないし、換気扇も何回言っても回すの忘れるし、生ゴミは火曜だっていってるのにいつもいつも忘れるし、本当に本当に本当に生活力がない、ダメ人間なのに。

どうしてこんなに好きなんだろう。こんなに信じられないのに。

牧は何回も何回も自問自答したに違いない。

でも春田はそういう人だから。だらしないところもやさしいところも全部含めて春田だから。そういう人だから好きになったし、そういう人だから、自分は苦しむ。

この苦しみは、きっと終わらない。

そういう結論にたどりついた牧の気持ち、痛いほどわかります。

「なんだよ、言ってくんなきゃわかんねえよ!」

牧にたたきつける春田の言葉。うん。春田はそうだよね。

春田の言うとおり、男性は、科学的にも、言わなきゃ分からない生き物だって、わかってるんですけど、わかってるんですけど。

それでも牧にここまで感情移入しちゃうと言わずにいられない。

言わなくてもわかれよ!!

牧はずっとサイン出してたのに。不安だって言ってたのに。安心できないって言ってたのに。

春田は牧のことわかろうとしてた? 言われる前に、牧の気持ちを考えたことあった?! 春田のばかばかばかーーー!!!

そんなだから牧が疲れてあきらめちゃうんだよ…。

別れを切り出す牧

「結局、幸せじゃないんですよ」

「え」

「春田さんと、いっしょにいても、苦しいことばっかりです。ずっ…と、苦しいです」

ここでついに牧の感情のダム決壊。涙。

「え? どうした?どうした牧。え?」

近づいて顔をのぞき込む春田。

「別れましょ」

「え? 別れるって何だよ」

春田の目にも涙がにじむ。

「もう、俺、春田さんのこと好きじゃないです」

「えええ…、なんだよ急に、わけわかんねえよ」

それから春田、ああ、と何かわかったようにうなずいて、

「じゃあさ、俺さ、俺これから家事も手伝うしさ、いつか、牧のお父さんにも認めてもらうように努力するから! ねえ!」

「忘れてください…俺のことなんか…」

「俺のことは忘れてください」

「わっけわかんねえよ!! なあ!!」

腕をつかんでゆさぶる春田をはねのける牧。呆然とする春田。

「俺は! 春田さんのことなんか好きじゃない」

大粒の涙。

「今まで、ありがとうございました」

……ああ……。

ここ、間に手前勝手な解釈をはさむのがもったいない、迫真の名シーンなんで、ついそのまま書いてしまいました。長くてすみません、映像の方が一万倍いいのわかってるのに止まらんかった…。

元の台本で、ここで春田は泣く予定じゃなかったそうで。本番の流れであんなふうに泣いてしまったそうです。

その春田の泣き方がね。ものすごく子どもっぽいんですよね。とにかくだだをこねるだけみたいな。

春田は春田で、牧のことが好きなんですよね。自覚してないかもしれないけど、こんなに泣いて必死にダダこねるくらい好き。家事でもなんでもして牧を引き止めたい、それはすごくすごく伝わってきた。

だけど、違うんだよなぁ。

この状況で「家事手伝うから」とかそんな話じゃない。「お父さんに認めてもらう」とかそういうことじゃない。でも春田にはそれしか思いつけないんですよ。 本当に牧の欲しいものはわからない。

春田は、まだまだ子どもなんだと思います。やさしさは人一倍だけど、ただただ今目の前のものを受け取ることしかできない。

でも牧は違う。

ずっと先を見通して、春田の人生を考えて、自分の思いにけりをつけようとする涙。

一人で先回りして、壁にぶち当たって、そこであきらめてしまう涙。

牧は完全な一人相撲です。 ずっと一人きりで「恋」をしている。

でも私はそんな牧を責められない。恋ってそもそも一人で始まるもんです。そして牧の思いに春田はまだ追いついてない。牧は一人で待ってるしかなかったんです。

しかも牧は壁にぶつかったときにがんばれないんです。あきらめてしまう。

でも私はそういう牧を非難できない。

だって牧はきっと、そうやって生きてきたんですよ。思春期を性的マイノリティとして過ごしたからかもしれないし、古い家庭で育った長男気質からかもしれない。

そうやって諦めることで自分を守ってきた牧を、私は否定できない。

牧は「俺のことなんか忘れてください」って言ってしまう。「俺のこと忘れないで」って言えない。それが悲しい。否定はできないけど、すごく悲しい。

牧はたった一人で、暗い淵に沈んでる。自分という存在を消してしまうほどの暗がりに沈んでる。

そしてそこから牧をひっぱりあげるには、春田はまだ幼すぎた。

諦めることに慣れすぎた牧と、その諦めという闇に気づくことができない春田。

牧の「助けて」が春田には聞こえない。

その悲しい断絶が、この結果なんだと思います。

つらい!!!

…くぅぅ…。

牧の告白

「春田さんのことなんか好きじゃない」

そう、何度も言葉に出して自分に言い聞かせていた牧。

もう好きでいるのをやめるんだ、それしかないんだ、っていう叫びです。

そうやって、 自分を追いつめなきゃ止められない思いなんですよね。

にしたってさ!!

部長しかり主任しかり、ちずだって牧のお父さんだって春田のお母さんだって、みんなみんな自分の思いをガンッガンにぶつけて、精一杯生きているのに、 ただ一人、自分の思いを出せない牧

そんな牧がやっと思いを爆発させて言葉にしたのが、

「春田さんなんか好きじゃない」

ってどういうことですか。

なんて悲痛な告白!

まーーーーきーーーー。(崩壊)

一方で、ただ一人、 自分の気持ちに向き合ってないのは春田です。周りの思いばっかりに気を取られてさ。欲しいものはちゃんとつかまえとかなきゃいけないのに。

ばか春田ーーーー!!

終わりに

その後いきなり1年後になって、あの牧の聖域だったキッチンで部長が春田のためにふわっふわの卵焼きを作っているという、どっひゃーな展開が繰り広げられるんですが、春田ならさもありなん…と思わせてしまうあたり、やっぱり春田にも問題はあるんですよ。(もはや恨んでいる)

たぶん牧を失った心の隙間に、必死な部長がすっと入り込んで、やさしさにつけ込んで、それが実際春田の支えになったんだろうけどさ!部長だって春田だって悪くないんだろうけどさ!

だけど、やさしいだけじゃダメだよ、って私は春田に気づいてほしい。誰にでもやさしいのは誰にでも冷たいのと同じですからね。いちばん大事なものは自分の手でつかまなきゃ。 春田もちゃんと幸せにならなきゃ。

これねぇ、男と男ってのが話題のきっかけになってますけど、ただの恋物語ですよ。男女だって何にも変わらないです。

言えない気持ち、伝わらない気持ちのもどかしさ。誰だってどこかに共感する。

私だって、この年になって、牧と一緒になってつらい恋愛して、ほんとに疲れましたもん。(勝手)

恋って、こういうもんだよなぁ…。

ああ幸せになりたい。牧といっしょに幸せになりたい。

だから最終話、楽しみを通り越して、悲願です。

どうか、牧に、春田との幸せな未来を!!