読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

まるごと∞まんまるスマイル

丸山くんメインながら、全メンバーこよなく愛でるブログ。惚れたもんだから仕方な〜い。

夏の5大ドームと「ピンクとグレー」文庫版ノススメ

ほかのこと 今さらシリーズ エイト全般

こんにちは。エイタメコン、無事の完走おめでとうございます!前回あんなことがあったから、オーラスまでドキドキでしたよね。

メンバー全員の元気な胃腸に感謝です。最初と最後に大雪に見舞われるなんてこともあったけど。それも含めて忘れられないツアーになりました。

と思いきや、初夏にアルバム発売、それを夏の5大ドームツアーの発表…。

え?夏?

呆然としましたよね。リサイタル、東北人としては、次はきっと東北一ヶ所は入るはずと勝手に踏んでいたんでね…。

でもまあ、マンネリを許さないのが我らが関ジャニ∞流エンタテイメント。

47目指すって言ったじゃないか!と思ったことは思ったけど(言ったじゃないか汎用性高すぎ)、きっと別の形でまた何か考えてくれるんだと思います。

夏なら大雪欠航はないしね!台風は来るかもだけどね!あ…。

いやあ、しかしうちの場合、行けるかどうかは家族の協力を得られるかどうかにかかっているので、正直日程がわかるまで胃が痛いです。盆とか…入るのかな…入りそうだな…。

と思ってたら、朝になって出ましたね、日程。ちょっと自分用にメモ。

7/15…札幌
7/20〜23…大阪
8/4〜6…名古屋
8/13〜16…東京
9/9〜10…福岡

ほらほら盆に東京…。そして福岡オーラスか!!

ううう…あとで考えよう…。

さて、長い前書きになってしまいましたが。

さっそく読み終わりました、加藤シゲアキ著「ピンクとグレー」、今日はこれについて語ります。

十分わかってますけどね、今さらだってことは!

(そう、これを読了してすぐの感情ぐちゃぐちゃの状態で夏の五大ドームを知ったもんだから、まして動揺が…)

で、前半は読んでない方に向けてのネタバレなし、後半は宣言してからのネタバレありでいきたいと思いますので、未読の方もぜひ目を通していただきたいです。これは宣伝です。よろしくお願いします。

読んだきっかけ

私は元から、NEWSでは加藤シゲアキくんがいいなあと思ってました。黒髪でまじめそうで、どこか昭和のかたくなさがにじんでる気がして。

丸ちゃんと仲がいいというのもうれしかったし、小説を書いたらしいというのも知ってました。

でもごくごく浅い印象だけで好きだったんで、小説を読もうとは失礼ながら思ってなかったんです。

でもそれが変わったきっかけは、深夜番組「チカラウタ」を見たことです。

(元々は錦戸くんの話を聞ける、という理由で見たんですが)

で、NEWSに入ってから目立った活動をできずに鬱屈していたときの話を聞いたことです。一念発起して自分を事務所に売り込んだとしたときに、

「おまえに何ができるんだ」

と言われ、文章なら、と答えると、

「じゃあ来月末までに一冊書いてみろ」

と言われたと。そして必死になって書いたと。

彼はそれをかなりの熱量で語っていて、私はいたく感動したんです。

だっていきなり二ヶ月くらいで長編小説書くって。

しかもなんとなく書けちゃった、とかいうチャラチャラした話じゃない。彼の人生を賭けたタイミングで。

これはいずれ読まねばなるまい。

と思っていたところに、期せずして何人かのお友達からおすすめをいただき、ついに購入。

それでもね、正直なところ、読み始めた当初は、

「追い詰められたアイドルが短期間で書いた小説ってどんなもんだろう」

というゲスな好奇心が根本にあったことは否めません。

だけど、結果として、たとえそんな動機でも、読むきっかけをもらえて本当によかったと感謝しています。

読めてよかった。

まだ読んでない人も、そんな理由で読み始めて十分いいと思います。

そこにあるのは、間違いなく魂のこもったストーリーです。登場人物がちゃんとそこに生きてました。

ジャンルはたぶん青春小説。だけどけして明るいストーリーじゃありません。その代わり地に足が着いた確かさがある。

それを支えるのは、着実で嫌みのない、明晰な文章。そして練られた構成。

圧巻なのは特に後半です。スピード感、そして迫力があった。アクションとかではないけど(笑)心理的にね。

ある一点に向けて加速度的にエピソードがたたみかけられ、ある予感をこちらも抱きながら、最後まで読まずにいられない。そんな勢いがありました。

処女作って、大事だと思うんです。その作家のパワーが凝縮されてると思う。

しかも彼は賢い。

自分の売りをしっかりわかってるんですよね。

アイドルだから、もしくは、アイドルなのに、という色眼鏡で見られることを十分に理解して、それを嫌みなく武器にしてる。

ちゃんと芸能界の裏側的なモノを挿入してはいるけど、けしてそこで終わらない。それは小道具にすぎなくて、それを使ってストーリーを、登場人物を動かしてるんですね。必要なものだから、無駄ないやらしさがない。

ちゃんとした、まっとうな、小説でした。薄っぺらにかっこつけてなんかなかった。

文庫版を薦める理由

理由はかんたんです。

あとがきを読んだら涙が出てきたから。

これは、順番に本編のあとに読んだからこそだと思います。

疾走感、緊張感のあるラストを迎えたそのあとに、平易で柔らかな話し言葉で語られたシゲアキくん、いやシゲアキ先生の気持ち。

そのふっとゆるんだ感じと、ゆるみながら、そこに、謙虚だけども揺るぎない誇りを感じて、ぐっと泣けてきてしまいました。

切ない切ない気持ちが、やっと報われたような気持ちでした。

それだけ終盤の高まりがすごかったとも言えると思います。

だから、あとがきだけ先に読むとかしないで順番に読むのがオススメ。

しかも文庫版には、あとがきのあとにシゲアキ先生へのインタビューも載っています。これがまたお得感高い。

作中に、芸能界の闇の部分、みたいなのもちらっと出てくるんですが、このインタビューでそれは脚色だと明言してくれています。これは救いになるんじゃないかと思います。

リアリティはあるけどリアルじゃない。

うん、ここ大事だと思います。あくまでフィクションだという読む側の心構え。

そして、読み終わってからもう一度「チカラウタ」を見たんですが、あそこで見た彼の涙には、また違った重みを感じました。

間違いなく、この作品の中に、彼の一部が生きているんだなと実感できました。

繰り返しますが、けして明るくてオシャレなだけの話じゃありません。

そこには人間の葛藤があり、あまり表に出さないような暗い思いがあります。

だけど暗いだけでもない。

読み終わって暗い気持ちになる小説が年々しんどくなっている私なんですが、でもこの話は読み終わってどんよりとしませんでした。

そこが不思議なんです。圧倒された、がいちばん近いかもしれません。

小説が好きな人は、一度読んでみて損はないと思います。

ちなみに最近、丸ちゃんが自分でこの本を買って、布教まがいに配っているという話が出てましたよね?ピンクとグレーだったかは覚えてないけど。

うん、丸ちゃんも心からおもしろいと思ったからそういうことしてるんだろうな。でなきゃ他人にはすすめられない。

それだけでも、ちょっと興味そそられないですかね?

にしても…シゲアキ先生のこの作品、私の好きな匂いがする。

私、小説の好みがちょっと偏ってるんで、まさかこんなこと思うとは、万にひとつも想像できませんでした。

以上、ネタバレなしのはここまでです!!

このあとはネタバレありですので、十分に注意してお付き合いくださいませ。
















私の圧巻ポイント(ネタバレあり)

さて、ここからは私が感動したところについて。

まず、ごっちとの再会、そこから自殺に至る流れ。ここがとてもスピーディーであっけにとられました。

が、大事なのはそのあとですね。

ごっちが死んだのがクライマックスだと思っちゃって、後日談が丁寧で長いな〜と思いながら読んでいたのですが、大間違いだった。

話の後半部分、ごっちが、そして主人公が狂っていく流れが圧巻でした。

主人公の語りの間に挿入される形で、ごっちの語りが始まって。

対になる登場人物がいて、その2人の目線で交互に語られて、というのはよくある形なんですけど、手紙があるわけでもなくこんなふうに途中から唐突に語りが始まるなんてまったくの予想外。

しかも主人公がごっちの役を演じているという状況ですから、読んでいる側もどっちがどっちの述懐だかわからなくなる。ちょっとしたカオスに持って行かれるんですね。私にとってはとても気持ちのいい酩酊状態でした。ほろ酔い的な。

しかもだんだん、そのごっちの精神を支配しているのが姉の死ということがわかる。

あ、これはいけないな、と感じる。

姉の死のイメージが強制的に彼を芸能界に駆り立てていたのがわかると、もう先に不安しかない。

そしてそのごっちの生き様を追うように演じている主人公、これも先に不安しかない。

その二重らせんの不安感が、最後、入れ替わり立ち替わりぐいぐいと迫ってくるもんだから、こっちも心臓が絞り上げられるような思いでした。

しかもあのオニアンコウの話。

あの一体化したオニアンコウって、かなり気持ち悪いんですよね。大きなメスの腹に、指先ほどのちっちゃなオスが、まるで吸収されたようにくっついて離れなくなって。

強烈な印象を与えるエピソードではありますが。

その不気味に一体化した姿を愛と呼ぶごっち。

ああイッちゃってる。そこがいい。

そして、ごっちの崇拝にも似た主人公への目線は、男性特有のものじゃないかと思います。

しかも相手が自分の理想をはずれたときに、必要以上の落胆や焦燥を味わう気持ち。

ごっちの的をはずした主人公へのあこがれは、いつのまにか侮蔑と背中合わせになってて、そこがすごく切ないんですよね。

そして孤独になって、自分の孤独すら感じなくて済むように心を閉ざして。

この辺、本当の有名人の孤独と考えてしまうとちょっとつらくなりますが、あくまで小説としてとらえていいと思います。

だってごっちがありえないほどピュアでしたからね。

最後までりばちゃん、りばちゃん、と呼びかける彼の言葉が子供の声のように切なく響きました。実際彼の心は姉の落下の場面に囚われたままだったのでしょう。

まあ振り返れば、ごっちのお姉さんもちょっとおかしいんですよね。いきすぎているというか。

そしてごっちのせいで芸能界への執着から逃れられなくなっている主人公も。

ちょっとずつおかしくなっていく、そのちょっとずつ、の加減が絶妙で、しかも美しい。

そうだ、この美しさが作品全体を救っているんだと思います。

それこそが私の好きな匂いの根元にあるんだと思います。

最後のパレードの幻覚なんか最高でしたね。そんな恍惚の中抱き合う二人、ってんだから、ひゃーたまらん!(笑)

でもそこにこそ救いがあった。

この世ならぬハッピーエンド、見せてもらいました。

もちろん構成もすばらしい。陰鬱な主人公に読者が飽きないような工夫、そして章ごとにつけられた飲み物の名前。(Dr.Pepperは首都圏などの一部でしか流通してないんですってね。私は初耳だった)

言葉の選び方を見ても、ほんとに賢い人なんだなと思いますが、賢いだけじゃあのパワーや勢いは出せない。いいわあ、あのダークフォース。

ごっちも主人公も、間違いなく彼の一部分なんですよね。それがこんな形で結実したなら…そりゃおばちゃん泣いちゃうよ。

そんなわけで、私は次の「閃光スクランブル」も粛々と読み始めたいと思います。勢いでそっちも買ってあった自分グッジョブ!

あ、映画もそのうち見なきゃね。

以上、長々とした感想文でしたが、読んだ私の興奮を少しでも感じてもらえれば嬉しいです。

関ジャムもいろいろありましたがまた今度、でございます。

ではこれにて〜!