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【西郷どん第23話】寺田屋騒動

同士討ちとは、こんなに悲しいものか…。

西郷どん23話を見て、そう思いました。

次に印象に残ったのは、有馬と大山が、敵味方に分かれながらも、それぞれ信吾を守ろうとする姿。

その向こうに見ている吉之助。

吉之助というかすがいを失い、もろくも残酷に崩れていく絆に、涙が止められませんでした。

寺田屋騒動、ついに理解しましたよー、えっへん! 大河ドラマっていいですね〜。日本史はやっぱりストーリーで覚えないとね!

と、受験生だった自分に言ってあげたいです。いや問題は記憶力の方か。

それより今回の話です。

国父久光のアクの強さがどんどん強烈になってきているここ数話。

話のメリハリに、悪役は大事です。青木さんが演じる久光、最初は自信なさげな次男坊だったのが、どんどんふてぶてしく、えっらそーーーになってきました。ザ・傲岸不遜!!

きらきらしい羽織袴をまとい、戦国時代を思わせる戦装束の久光の姿は、近代的な渋い洋装に身をかためていた斉彬と実に対照的です。斉彬を見た後だとね、ちょとダサいよね。

その久光は、命にそむいて山口に待機せず上洛した吉之助に切腹を命じます。

それを京まで伝えにきた一蔵。瑛太の感情を抑えた演技もずいぶん骨太な迫力がありました。今回ずっと、マジギレ5秒前みたいな顔してたなぁ…。

一蔵は国父のそばで頼りにされながら、吉之助を守れない、歯がゆくつらい立場です。

それを全部知ったうえで一蔵をそばに置く久光も実にドS。愛情がだいぶ屈折してます。

うなぎ取り

そんな窮地で、うなぎ取りをしようと言い出して皆と川に出かける吉之助。

吉之助に押されるようにして、結局楽しそうにうなぎ取りに興じる面々。

信吾の、懐にうなぎをねじこまれたり、懸命にうなぎを探してるときの表情がとってもよかった〜。すっごく大きく目を見開いて!あれはやっぱり日本人離れしてますね(笑)。

川に入るとき、太刀を抜こうとして、長さを持て余してたのは、まだ帯刀に慣れてないからかな?

信吾、うなぎ取りしたことなかったんですよね。

「兄さぁ、おぃは望みがかなってうれしか」

吉之助のそばにくっついて話す信吾。

「おぃもこぃで、やっと郷中の仲間入りができた」

かああああわいいいい!!!

ここ…こ、この、上目づかい…、あどけない言い方、な、何度見てもあまりのかわいさでえずきそうになるのは私だけですか。

そしてまつげ長っ!!(常時)

「こぃはうんまか!!」

あまりのおいしさに目を見開いてうなぎを食べる信吾。その無邪気さに微笑みから複雑な表情になる一蔵。酒を酌み交わす一蔵と有馬。

いい場面でした。

酒に酔いつぶれ、吉之助におんぶされたまま寝こけてしまう信吾。そのまま吉之助が捕まるさまも見届けられず。

こんな、まだまだ幼い10代の弟を演じられる錦戸亮31歳…。いとおし。

寺田屋騒動

かつてはいっしょにうなぎを取り合った有馬と大山が、寺田屋でぶつかり合います。

志を譲れない有馬、主君に従わざるを得ない大山。立場を違えてしまった友同士で、刀を交えなければいけない悲劇。

「兄さぁがおったら、こげなこつはやめるち言われるに決まっちょう! 無駄な血は流したらいかんち!ずっといっちょったではおわはんか!」

信吾は必死に訴えました。

「おぃはまた、みんなで、うなぎでもとってくいたか」

この、甘ったれた、だけど正直で純粋な言葉を、吐けるのは信吾だけでした。

有馬も、大山も、同じことを思ってはいても、そうは言えない立場になってしまった。

そして太刀は振り下ろされた。

余談になりますが、これが薩摩示現流の初太刀の恐ろしさなんですね。

一撃で脳天をかちわるという恐ろしい剣術、そういえば新撰組にもおそれられていたという話、うっすらと思い出しました。うっすら(笑)。

見事に脳天を割られて、血しぶきが噴き出し、信吾にふりかかる様は衝撃的でした。

そして、斬り合いが始まり、血塗れで呆然とする信吾を、大山がまず歩み寄って立たせ、

「信吾! ここにおれ!」

とすみっこにかくまいます。とにもかくにもまず信吾

そして惨劇の中ふらふらと歩く信吾が斬られそうになったとき、

「信吾ー!!」

と駆け寄って守ったのは有馬。ここもやっぱりまず信吾

泣ける…。

みんなが信吾を守ってる…。

そして有馬の決死の絶叫、

「おぃごと突けー!!」

のあと、

「新七ーーー!!!」

と血相を変えて駆け寄る大山。

「もぉやめーーー!!やめじゃやめじゃやめじゃ」

「なにごて、こんな、無駄な血を流さないかんのじゃ」

「もう、終わりにしようぞ!! こん、とおりじゃ…!!」

もう涙なしには見られない場面でした。

そして、顔の血をぬぐった懐紙を、現れた一蔵の懐に入れて無言で立ち去る大山。

公式の撮影裏話を読みましたが、これは大山役の北村有起哉さんが考えた演出だったのでしょうか。

今まで飄々とした顔を見せていましたが、ここにきて気迫みなぎる、まったく違う顔を見せられて、圧倒されました。

むしろ、普段ののんきそうな顔を知っているから、この修羅場の激しさ、悲しさが伝わってきたのかもしれません。

正直、錦戸くん見たさにここまで見てきた私ですが、いつのまにか精忠組の面々にもすっかりなじんでしまっていて、その彼らが斬り合うという場面が本当に悲しくて悲しくて…。

信吾の存在

クレジットでは、3番目に紹介されて驚いた信吾でしたが、今回、その役割の大きさに納得しました。

島に流され、歴史の表舞台から離れている吉之助の代わりの目として、信吾はいるんですね。

信吾の向こう側に、みんなが吉之助を見ている。だけど信吾は信吾でしかなくて、この悲劇を止める力はない。

そのジレンマも、寺田屋騒動の中ににじんでいたように思います。

そんな、今はひたすらピュアで、守られる存在の信吾ですが、これからどう変わっていくのでしょう。とても楽しみです。

それでは今日はこれにて!



美しい。顔も構図も。