まるごと∞まんまるスマイル

丸山くんメインながら、全メンバーこよなく愛でるブログ。惚れたもんだから仕方な〜い。

【罪と夏】読解:純情恋花火は死んだのか。

どうもです、みはるです。

突然ですが、「泡沫」は「うたかた」と読みます。ほうまつ、と読むこともありますが、この「罪と夏」においては「うたかた」です。

もちろん、歌を聴けば一発でわかるんですが、検索ワードを見たら調べてる方がちょいちょいいらっしゃるので最近気になってました。

で、せっかくですので、僭越ながら、この度のシングルの語句と内容を改めて読み解いてみようと思います。

そんなのわかりきってるわい!と罵倒されそうですが、だから聞けない人もいるかもなぁという老婆心と自己満からです。あしからず〜。

歌詞のおさらいと語釈

のちに解説する部分を下線で示しました。(リンクは貼ってません)

ここはざっくり高速スクロールでお願いします。

「罪と夏」 作詞:高木誠司

来たぜ夏!来たれ SUN SUN水着ーナ!
さあさギラギラ燃え燃えよ (Yeah!)
上げろハイ! (Hi!)
ほっぽりだせ ロウ(Boo!)
夏はハートもヒートだ
熱っちゃちゃちゃちゃ☆

ほら見つけた愛の①ビーナス
焦げるような恋をした
波寄せて湿る心淡い鼓動

濡れた髪 キラ光る雫
はしゃぎ声が呼ぶ渚
君が微笑みかける

「…誘ってんじゃね?」(Fuh!)
やんちゃユアボディ(Fuh!Fuh!)
どうせならばビーチに踏み出せ

高気圧プリーズ!(Fuh!)
ドキリと胸鳴らせ!(Yeah!)

真夏の俺らは罪罪罪なのさ

マジだぜ君は
「思い出」じゃなくて「好き」になってよ
何度も何度も心を吹き抜ける
キスマーク飛ばす南風

今、君の八月の全てくれないか
波の隙間②おぼろな夢を見て
踏み越えたハートの防波堤

③陽炎 燃えろ
一夜限りの④過ちでも
…ほら夏だしさ

ただ見とれた恋のビーナス
白い雲を溶かしていく
青色に浮かび上がる心模様

くびれ想像しちゃう
夢のような甘い午後を
夏がほら 君を誘うがままに

…って、おいそこのメンズ
声かけてんじゃねえ
置いてけぼりビーチ罠だらけ
ナンパ注意プリーズ
迫る魔の手かわせ

真夏の女神よ罪罪罪な女(ひと)

ダメだぜ
君は誰かにじゃなく僕に笑ってよ(プリーズ!)
⑤夏の魔物手の平ひるがえり
入道雲 遠くの夕立

ヤダ!君が八月⑥泡沫の夢 なんて(ノ~~!)
赤く焼けた心が揺れている
マジ遠いぜハートの水平線

サマーガール 君が もし選ぶなら
「そりゃ僕だぜ」…とか無理だしな

運命サンセット
これぞ一夏の恋

プレイバック!
騒げ SUN SUN サマー⑦ディーバ
さあさ今こそ燃え燃えよ
say ⑧アモーレ!(アモーレ!)
say パーティーガール ! (パーティーガール!)
さあ、みんながみんな真夏に⑨ゾッコン

マジだぜ君は
「思い出」じゃなくて「好き」になってよ
何度も何度も心を吹き抜ける
キスマーク飛ばす南風

今君の八月の全てくれないか
波の隙間手を振る⑩蜃気楼
踏み越えろハートの防波堤

サマーガール 君が
一夜限りの幻でも
手を放すなよ?

真夏の俺らはほら罪なのさ

N・A・T・S・U-K・O・I 夏恋!
ガンガン強炭酸 ハートがビートの夏!

ではここから語句解説にまいります。とにかく結論を知りたい方は、ここもすっ飛ばして次章に進んでください。

タイトル「罪と夏」

ドストエフスキーの長編小説「罪と罰」をなぞらえたタイトル。「罪と罰」自体は、正義感から金貸し老婆とその妹を殺害した青年の、長い、重い、暗いの三拍子そろったTHEロシア文学(私は挫折済み)だが、ご存知の通り本作はその真逆を行っている

①ビーナス

ローマ神話における愛と美の女神。ここでは美しい女性の比喩。

②おぼろ

ぼんやりとかすんでいるようす。

③陽炎(かげろう)

地面付近の空気が熱くなり上昇気流が生まれ、揺らめいて見えること。

④過ち(あやまち)

失敗。男女関係においては道徳的、倫理的に良くないというニュアンスも強く、暗に一線を越えることを意味する。

⑤夏の魔物

章を改めて後述。

⑥ゾッコン

古くは心底、心から、という意味だったが、転じて、夢中になること、惚れこむこと自体を指すようになった。昭和に流行した表現で、現在は死語に近い。類語は「首ったけ」。

⑦蜃気楼 (しんきろう)

陽炎と同様、空気の温度差により、見えるはずのない景色が見える現象。富山湾が有名。

⑧泡沫(うたかた)

はかなく消えること。一説では「浮かんだ形」が語源とされている。水面の泡を意味する「泡沫」はのちの当て字らしい。

⑨ディーバ (Diva)

ラテン語で女神。転じてイタリア語でオペラの歌姫を指すようになったが、ここではビーナスと同義の美しい女性の比喩。

⑩アモーレ(Amore)

イタリア語で、愛、恋愛、愛する人を指す言葉。英語でのLoveにあたり、呼びかけとしてはHoney、Darlinと同じ。(例:「イケない美人さハニー」)たまたま某サッカー選手の発言により脚光を浴びることとなったが、むろんそれ以前に作詞されている。奇跡的に時代が追いついた。

ここまでのまとめ

さて、ここまで引っかかりそうな語句を取り上げてきましたが、まずわかるのは、

②おぼろ ③陽炎 ⑦蜃気楼 ⑧泡沫

など、実体のない一瞬の幻をイメージさせる言葉が非常に多いということ。

さらに、

①ビーナス ⑨ディーバ ⑩アモーレ

など、美しい女性を表す情熱的な言葉も並んでいます。

イタリア語の持つ開放的な恋愛礼賛ムードは「水着ーナ」という造語にも感じられ、さらにパーティーガール、サマーガール、など近年流行のパリピ的語句と盛り合わせにしておきながら、

⑥ゾッコン

突然昭和語を投入する荒技。すごいです。ゾッコン。なかなか日常で使えないぞ、ゾッコン。

つまり全体的に、夏の浮かれた恋心と、儚い幻のイメージが一体となった曲と言えます。

「純情恋花火」との対比

さて、ここで思い出したいのが、ひっそりと日陰に咲く花のごとき夏の歌、「純情恋花火」(2014年7月リリースの「オモイダマ」に収録)(十祭ではなかなかいい使い方されてた)

この「純情恋花火」、タイトル通り、プラトニックで一途な恋を描いた曲で、今回の「罪と夏」とは実に対照的なのです。

恋のお相手は「制服じゃ目立たないあの娘」。主人公は「教室じゃ目立たない僕」。そんな彼が、夏祭りの夜に境内の裏でそっと恋心を告白する、甘ずっぱい青春の歌。

それが2年後のこの夏に至っては、「一夜限りの過ち」すらも「ほら夏だしさ」の免罪符で強行しようとするふてぶてしさですよ。

ああすっかり大人になって…、と汚れっちまった悲しみにそっと目を伏せたくなりますが。

しかしこの歌のキモは、やはり2番にあるのです。

「夏の魔物」の正体

以前、こちらでも2番の歌詞が重要だと書いたのですが、今回歌詞を読みこんでひっかかったのが「夏の魔物」。

大変意味深なフレーズで、スピッツの「夏の魔物」を思い出しましたが、ここは素直に歌詞のみを追っていきます。

ダメだぜ
君は誰かにじゃなく僕に笑ってよ(プリーズ!)
夏の魔物手の平ひるがえり
入道雲 遠くの夕立

1番は夏の楽しい出会いや恋への期待しか出てきませんが、2番のここでそんな夏に手のひら返されてしまうんですね。つまり嫉妬や独占欲という恋のダークサイドがむくむくと入道雲のごとく湧いて出てくる。これこそ「夏の魔物」。

赤く焼けた心が揺れている

赤く焼けた心、すなわち恋心。すなわち嫉妬。

サマーガール 君が もし選ぶなら
「そりゃ僕だぜ」…とか無理だしな

本気の恋をすると、自信なんてあっという間に消えちゃうもんですよね。

さて、ここで私は不安になりました。先ほど検証したところでは、この歌は、恋の歌でもあり、儚い幻の歌でもある。MVのエンディングですべてが幻だったというオチもかんがみると。

この主人公…もしかして結局、彼女に声一つかけられてないんじゃないの???

ヤダ!君が八月泡沫の夢 なんて

と一瞬の幻で終わりたくないとダダこねておきながら、

マジ遠いぜハートの水平線

即あきらめてるでしょあなた!?

で、ここに続く決定打。

運命サンセット
これぞ一夏の恋

ああ…終わったな…。

以前の記事で私は、一夜のアバンチュールにしろうまくいったんじゃないかと思ってたんですが、今回は真逆の方向に行きついたのでした。

この主人公、結局妄想だけで終わったんじゃ。

生きていた純情と先日のМステ

んで3番の「プレイバック!」に続くんです。

声もかけられずに終わった恋の痛みを振り切るように、カラ元気を振り回して最初のテンションに戻ろうとする主人公。こうしてみると「ゾッコン☆」のあたりもだいぶやけっぱち感満載です。

かわいそう~~~!!!でもエイトっぽーい!!笑

うん、「純情恋花火」精神はまだ死んでない!!死んでなかった!それどころか何も行動できてないってことは、退化してる!!笑

とまあ、一個人の勝手な解釈なんで、正解はまったく別のところにあるのかもしれませんが、そう読んだら一気に曲に親しみがわいてきたのは確かです。いとおしさというか。

そしてそう思うにつけ、テレビで2番が抜かされてしまうことが残念でならないのです。「罪と夏」が「罪と罰」を下敷きにしている以上、「夏=罰」なのに、肝心の罰の部分、「夏の魔物」の部分がごっそり抜け落ちてるんですから。

これじゃ深みもなにもあったもんじゃありません。1番から3番にすっとんでいったんじゃ、ただの浮かれポンチ勘違い野郎のまんまです。(あ、浮かれポンチも完全な昭和語だった)

作詞の高木誠司氏はこれでいいのだろうか!!下唇かんで地団太踏んでるのではなかろうか!!それとも、テレビしか見ない人にはこの闇はわからんだろう、とにやりと不敵に笑ってらっしゃるのか!

…それとももしや、どこか雲の上からエイトのイメチェン指令が出ているのか。

いや、もちろんハナからイケメンなんだけどもね。

でも、ぶっちゃけて申し上げて、こないだのMステ、エイトの曲はいつもの「お祭りソング」と紹介されてるのに対し、アロハにプールで泡だらけのMVと、いろいろかぶりまくりの某何ザイルの人たちの曲の方は「パーティーチューン」とオサレに紹介されているあたり、すでに格差は生じているのです。(ひどい)

被害妄想を承知でいうと、「罪と夏」の主人公が指をくわえて見つめていただけの罪なビーナスは、きっとその夜、何ザイル的な人たちとパーリナイしちゃってるんです!

だいたい、前も言ったけど、「罪と夏」にお祭り要素一切ないからね!!とりあえずお祭りって言っときゃいいと思ってるだろコラ!!安直!!

いや、何ザイルと張り合おうとかそんな大それたことじゃないんです。そもそもエイトさんたちは土俵が違うんですよと言いたいの。

こっちは、イケメンなのにヘタレ部門なんだから!!ジャニーズきっての「なのにさん」なんだからね!!

そういう意味では、1番でチャラめいておいて、2番で結局いつも通りのオチですよ、という展開の方が、男性も女性も共感をもてたんじゃないかと思うんだけどな~。違うのかな~。

(ちなみにうちのダンナ氏は、大倉くんのサングラス芸をあざといと憤慨しておりました。真面目メガネ男子である彼は、モテ男リア充イケメンを無駄に敵視する傾向があります笑。私はサングラス外さないでいる時点で来るなと思ってたらやっぱり来たから、その名人芸に拍手したけど。結局かっこいいしね大倉くん笑)

で、何が言いたいかっていうとですね、この「罪と夏」はなかなか奥が深いってことです。

私の読みがすべて正しいとは言いません。全然、まったくの見当違いかもしれない。

でも、想像の余地がある、っていう奥行きがいい。

それでいうと、バッキバキ体操もすごくおもしろいみたいで。先日読んだこちらの記事がたいへん勉強になったので、未読の方はぜひともご一読いただきたい。

つまり今回のシングルは買いですよ~通常版でも十分楽しめますよ~。とまだまだステマするのでありました。

では本日はこれにて!ここまでお読みいただきありがとうございました!